対象:設備投資の適度なお金の使い方を知りたい方 
効用:設備投資にお金を掛けすぎていないかや、お金の掛け時についての基準が分かります

 固定長期適合率は、固定資産(機械や土地建物など)と、長期借入金 + 純資産 とを比較し、所有している固定資産が身の丈に合っているかを計る指標です。

  固定長期適合率 = 固定資産 ÷(固定負債+自己資本)

で計算します。

 余分な固定資産を持ちすぎていると(例:使っていない機械や土地を多く所有している)、固定資産が売上に貢献せず無駄が生じてしまいます。

 この率が高いと
  ・設備投資に資金をかけすぎている
  ・借入金の返済にあてる資金が不足している
  ・資金繰りが悪化する可能性がある
などが考えられます。

 ですから、固定長期適合率は低い方が良い(100%以下が理想で、できれば50~80%程度)のですが、必ずしもそうは言えない場合があると考えます。

 例えば、固定長期適合率が低くても生産している商品が市場の求めに追いつかず、機会費用(販売すれば得られる利益が、商品が無いため得られない分を費用と捉えるなどのこと)が発生し、売上が伸び悩んでいるケースです。その場合、固定長期適合率は増加しますが機械を増やして市場ニーズに対応できる程の生産力を持てば良いかと考えます。

 ただ、一方で過熱気味の市場ニーズは一過性のものである可能性もあります。その場合、投資した設備はあまり使われなくなり、資産の無駄が生じてしまうことになります。長期借入金が多い場合は、更なる投資が長期的な返済を可能とするか見極める必要があるでしょう。

 よって、経営分析をする場合、一つの指標だけで判断するのではなく、多面的に捉える必要があります。