対象:損益分岐点売上高の計算方法を知りたい方 
効果:損益分岐点売上高の計算方法を具体例に沿って理解できます

 損益分岐点は、赤字と黒字の境目である利益が0円(売上高-費用=利益)になる売上高です。これよりもちょっと売上が上がれば黒字になりますし、逆にちょっと下回ると赤字になります。損益分岐点は、売上高と固定費、変動費により計算できます。

 計算式は、

   損益分岐点売上高=固定費÷(1-(変動費÷売上高))

 です。

 分母の(1-(変動費÷売上高))は、限界利益率であり、商品を一つ売った場合の変動費分(材料費など)を引いた率です。

 ですから、

   損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率

 とも表すことができます。

 例えば、まんじゅう屋さんがまんじゅう製造機を100万円で購入したとします。まんじゅうの販売額は一個100円で、一個作るのに20円掛かります。

 この関係を一覧にすると、
  ・売上高(単価):100円
  ・変動費(一個分の材料費):20円
  ・固定費(まんじゅう製造機):100万円
 です。

 以上の条件を損益分岐点売上高の計算式に当てはめると、

   損益分岐点売上高=固定費÷(1-(変動費÷売上高))

   1,250,000円=1,000,000円÷(1-(20円÷100円))

※この式の翻訳:まんじゅう一個100円だがその内20円は材料費だから、その分を引いた80円が手元に残ります。それを125万円分固定費(まんじゅう製造機)の返済に充てれば完済できます。まんじゅうの売上125万円分は、まんじゅう一個100円だから12,500個分です。

 となり、まんじゅう製造機の元を取るにはまんじゅうを125万円分売らなくてはならない、ということになります。まんじゅう125万円分はまんじゅう12,500個(1,250,000円÷100円)です。

 それで、限界利益率は(1-(20円÷100円))であり、計算すると0.8です。これは、先程お話した商品を一つ売った場合の変動費分を引いた率のことですが、まんじゅう一個売った場合の手元に残る率です。それで固定費を割るわけであり(100万円÷0.8)、つまりまんじゅう一個販売して固定費(まんじゅう製造機)を埋め合わせられる分ということになります。そして、12,500個売れば完全に固定費分の元手を取ったということになり、後はまるまる手元に残る、というわけです。