対象:高品質な仕事を提供したい方 
効果:高品質を実現するための「人材」について「性格」の視点から理解できます

 今回も、高品質を実現するための「人材」についてです。
 前回までは、採用希望者に求められる能力について考えました。今回は、「性格」について考えてみたいと思います。

 採用希望者の「性格」も「熱意」「能力」に劣らず重要です。採用するということは、その人の性格とこれから共に仕事を通じて付き合い続けていく、ということです。よって、会社にとって歓迎すべき性格ならいうことはありませんが、避けたい性格ならば苦労し続けることになります。基本的に性格はあまり変化しません。「三つ子の魂百まで」と言いますが、成人の頃位を過ぎた後の性格は何か大きな切っ掛けがない限りあまり変化しないのではないかと思います。ですから、問題のある人を採用してしまったとしても、その性格を改善するのは容易ではありません。自分自身の性格さえ変えるのは大変であり、ましてや他者を変えるとなると至難だと言えます。ですから、採用試験の段階で、「熱意」「能力」と共に慎重に見ていく必要があります。

 性格を両極で捉えるなら、
   ・協調的   わがまま
   ・謙虚    傲慢
   ・優しい   きつい
   ・穏やか   短気
   ・内向的   社交的
   ・おおらか  こだわり
   ・真面目   ずぼら
などのような図式になるかと思います。

 協調的・謙虚・優しい・穏やか・おおらか・真面目は基本的に歓迎したい性格だと思います。付き合いやすい人柄ですね。ただ、これらの性向もあまり強いと、自己尊重感を損ね自分自身を苦しめることになる可能性があるので適度な位がベストではないでしょうか。社交的は他者との関係性を構築する力があり、内向性はじっくり仕事に取り組める力があります。こだわりがあるのも大きな成果を上げることに繋がりますが、これは真面目さにも言えることですが、強すぎると柔軟性を欠くことになるので適度さも大切かと思います。

 問題を起こしやすいのは、わがまま・傲慢・きつい・短気・ずぼらです。この傾向が強いと組織は振り回されることになります。ただ、では全くその傾向が無いのがいいことなのか、というと必ずしもそうでもない場合も考えられます。

 そのことも含め、次回、「性格」についてより考えを深めていきたいと思います。