対象:高品質な仕事を提供したい方 
効果:高品質を実現するための「人材」について「難しい人材」との向き合い方について理解できます(従業員の気持ちの変化・価値観を変えること2)

 今回も、高品質を実現するための「人材」についてです。
 前回は、わがまま・傲慢な気質の従業員がその性向が及ぼす影響について知ることで、その傾向を抑える切っ掛けになること、また、その性向を改めてもらうとき、雇用主・上司はまず自分の身に置き換え経験談などを語ることが一つの手段であることについてお話しました。今回は、きつい・短気の性向について考えてみたいと思います。

 きつい・短気の性向を持つ従業員が、良くないなと思いつつもその傾向を変えられない場合も、わがまま・傲慢の性向の方と同様、そのような性格が起こす弊害について考えが及んでいないかもしれません。よって、その性格について改めて理解を深めることで、こんな自分を変えたいと思える可能性があります。

 まず、きつい・短気の性向の特徴は、
  ・周囲を傷つける
  ・周囲を不快な雰囲気にする
  ・場を緊張させる
  ・本人は腫れ物のように扱われる
  ・本人は嫌われる
  ・本人は評価されない
などでしょうか。どれにしても、やはり周囲や本人にとって良いことではありません。

 きつい・短気な方によって、大小の差はあれ周囲は恐怖心を抱く可能性があります。そうなると、周囲の従業員は、脳のメモリの何割かを自己防衛に割かなければならず、その分仕事に集中できません。それは、周囲の従業員のパフォーマンスが常に割り引かれた状態であり非効率です。また、心理的に不健康な状況にも陥ります。ビクビクした状態が続くのは精神衛生上良くありません。そのことが頭から離れず、不安感が家庭の時間に及ぶこともあり、場合によっては不眠などの症状を発症するかもしれません。

 また、本人も気づいていない、きつい・短気に振る舞う深層心理にもわがまま・傲慢と同様、過去の経験がそのように振る舞わせるかもしれません。怒りによってしか自分を守れなかった体験などです。しかし、そうであっても怒りを繰り返すことで更に怒り癖に拍車を掛けてしまいます。

 ここで本人が上述した影響などについて知ることも、わがまま・傲慢と同じように、きつい・短気に振る舞うことを改める抑止力となります。しかし、怒りの感情は厄介です。怒りで爆発した感情をコントロールするのは容易ではありません。そこで対策として、知るということの他、客観的視点を持つことなどが挙げられます。このことについては後の回でお話したいと思います。

 あと、その性向を改めてもらうとき雇用主・上司は、わがまま・傲慢の場合と同様、まず自分の身に置き換え経験談などを語ることが、伝える一つの手段ではないかと思います。

 次回も、「難しい人材」との向き合い方で、難しい人材が自分は変わりたいと思ったならばどう対応するかついて、引き続き「3.変化するための方法を提示する」をテーマに考えてみたいと思います。