対象:高品質な仕事を提供したい方 
効果:高品質を実現するための「人材」について「難しい人材」との向き合い方について理解できます(従業員の気持ちの変化・価値観を変えること3)

 今回も、高品質を実現するための「人材」についてです。
 ずぼらな性向について考えてみたいと思います。

 ずぼらな性向が及ぼす影響は、
   ・商品・サービスの質が低下する
   ・周囲のモチベーションを下げる
などが考えられます。

 まず、商品・サービスの質に関してですが、ずぼらな性向により商品作りやサービス提供に手を抜くことで品質が低下します。質の低下により商品・サービスが売れなくなります。「世間的に物が売れなくなった」と言われる近年においてその影響は更に顕著です。高度成長期の頃と違い、商品・サービスは多くある一方で、人口が減少したこと、所得水準の低下により消費者の財布の紐が固くなったこと、多くの消費者は必要な物をあらかた既に所有していること、などが原因かと思います。その上、ネットの普及により、消費者は商品・サービスの質を買う前にある程度判定することができます。数多ある商品・サービスの中で、所得に見合った質が高いであろう物だけが選ばれることになります。そんな市場環境の中で質が低いとみなされた商品・サービスは淘汰されてしまいます。

 次に、周囲のモチベーションを下げることに関してですが、やる気のなさは周囲に伝染します。特に手を抜いていてもペナルティーが無い場合、「頑張っても頑張らなくても一緒だね」と周囲は思い、影響はより顕著になります。そうなると、ひとりの従業員の問題だけではなくなります。影響が組織全体に及べば、やる気のない雰囲気の蔓延により、先程お話ししたような商品・サービスの質の低下に繋がります。

 以上のことなどから、ずぼらな性向の従業員の存在により経営に悪影響を及ぼす可能性があります。

 その事態を避けるためには、雇用主・上司がそうした危機を分かり易く従業員に伝える必要があります。また、しっかりした目標管理制度や評価制度を構築し、どこへ向かいどうなることがゴールなのか、やったことはキチンと評価されるのかを示していかなくてはなりません。目標がハッキリしなければ従業員はどこへ行けばいいのか分かりませんし、やったことが評価されなければやる気を無くします。制度を整備し機能させることで、ずぼらな性向の従業員の心にも変化が生じるかもしれません。

 次回も、「難しい人材」との向き合い方で、「4.今後の計画について聴く」をテーマに考えてみたいと思います。