対象:高品質な仕事を提供したい方 
効果:高品質を実現するための資金の使い方について理解できます

 今回も、高品質を実現するための資金の使い方についてです。
 引き続き、一からラーメン屋を創業するためにはどう資金配分していくべきか、についての続きです。前回は、土地建物についてお話しましたが、今回はそのほかの要素についても考えてみたいと思います。

 機械、設備に関しては、例えば空調を外付け型か埋め込み型にするかで費用が変わってきます。埋め込み型は見た目がスッキリしており設置場所の自由度も高いですが、一般的な外付け型と違い販売数は少ないため本体価格が高く、管理費用も特殊なだけに高めです。また配管が天井裏にありますので、水漏れした場合天井にシミができてしまい、直すなら修繕費用が掛かります。あと、室内と天井裏の温度差が大きいことで本体に結露が発生し、水滴が天井から落ちてくる場合もあります。

 防火設備も必要です。国の規定以上のものを準備しなければなりません。水を多く使いますので、厨房の床などは排水のため特殊な加工も必要ではないかと思います。

 机、椅子、食器についても思案していく必要があります。費用を多くかければそれだけ良いものが揃えられるかもしれませんが、限られた資金の中で対処していかなければなりません。食器はよく割れたりして破損するかと思いますし、高いものならその都度ヒヤヒヤしなければなりません。ラーメン屋の場合、食器などにはそれ程こだわる必要はないのかな、というのが私の感覚です。食器は結構老朽化していても、美味しくて「また食べたい」と思える味ならリピーターになります。

 ただ、これがフランス料理のお店ならその重要度はグッと高まるのではないでしょうか。私はあまり行ったことがありませんが、テレビのグルメ番組などで、おしゃれで大きな皿にちょこんと料理がのっているのを見たりします。「高級そうだなあ」と感じたりするのですが、それが安っぽいお皿に盛ってあると途端に値が落ちたと感じるのではないでしょうか。店の内装や机・椅子のデザインも影響するかもしれません。フランス料理など雰囲気も重視されるジャンルの場合、食事を提供するだけではなく、食器・机・椅子・店内の内装も含めて「料理を演出」するものではないかと思います。ですので、店主がお客様に感じてほしい雰囲気や提供する料理に合わせたチョイスが重要かと思います。

 次回も、更に他の要素についても考えてみたいと思います。