対象:安全に仕事を提供したい方 
効果:安全に目的を実現する考え方について理解できます

 今回も、高品質を実現するための安全について考えていきたいと思います。
 前回は、安全性を高めるため色々なことを想定して表を作成することについてお話しました。今回は、何らかの事故が起きてしまった場合、今後発生させないためにはどのような対策を講じていけばいいかについて考えたいと思います。

 もしも事故が発生してしまったならば、既に想定していたことなら事前に作成した表を見て、それに従って事後対応を行います。ただ、記述した発生時対応策が、実際その通りにやってみると上手くいかないこともあるかと考えられます。その場合は、スッパリその策は捨ててより良い考え方を採用していく柔軟な姿勢がベターではないかと思います。

 一方、想定外の出来事ならば、これまでの似たような経験などを参考にしつつも臨機応変に対応していかなければなりません。その場合、より焦る可能性が高いかと思います。「一体何をどう対処していけばいいのか!」と思考がパニックになるかもしれません。

 その時の対応策として、
 まずはメンタル面では、
   ・深呼吸する、息を吸う以上に吐く時間を長くする
   ・自分の呼吸などに意識を向け客観的になる
   ・大丈夫!と自分に言い聞かせる
   ・焦ったままでいい、と開き直る
などの対策によりメンテナンスする方法が考えられます。

 「深呼吸する、息を吸う以上に吐く時間を長くする」、「自分の呼吸などに意識を向け客観的になる」ことは、呼吸を落ち着かせる、思考から離れる効果があります。焦っている場合、呼吸は荒くなっているかと思いますので、呼吸が落ち着いていけば気持ちも安定してきます。呼吸法として、アメリカのアリゾナ大学医学部のアンドリュー・ウェイル教授が考案した478呼吸法があります。

 方法は、
   1.口を閉じ、4つ数えながら、鼻から息を吸う
   2.次に、7つ数えながら、息を止める
   3.次に、8つ数えながら、口から息を吐き、吐ききる
   ※このステップを1セットとして3セット行う
です。

 力まずゆっくり行います。(これは、睡眠障害に効果的な方法です。リラックスします。ネットで「478呼吸法」で検索すると沢山記事が出てきますので、興味がありましたら検索してみて下さい)他にも呼吸法は色々あります。複数試してみて自分に合っていると感じられるものを取り入れてみるのもいいかと思います。

 また、呼吸に意識を向けることで思考から離れる効果があります。焦りの原因は「どうしよう!」といった思考ですので、脳を思考モードから意識を向けているモードに切り替えることで冷静になれる確率が高まるわけです。

 「焦ったままでいい、と開き直る」ことで、逆に焦りから自分を解放する効果があります。焦っている時「焦っちゃダメだ、ダメだ」と思うほど焦るのではないでしょうか。それは、焦っちゃダメだと思うこと自体焦りを意識しているのであり、焦りについて考えているからです。「もうどうにでもなれ!」と思い目の前の事象に対処していれば、対処することに頭が使われ、気がつけば焦りについて思考していない状態となっている確率が高まるかと考えられます。

 以上のようなメンタルのメンテナンスをより効果的に行うには訓練が必要なものもありますが、やれば有効ではあるかと思います。呼吸法などは、すぐにでも実践してみられてもいいのではないかと思います。また、メンタルをメンテナンスする詳細な訓練の方法については、それだけで大きなテーマになりますので機会があれば改めて何回かに分けてお話できればと思います。

 次回も「安全」について引き続き考えたいと思います。