対象:何事も早く習得したい方 
効果:習得の早道として真似ることの重要性について理解できます

 真似る、ということについてです。
 どの様な道であれ、まず真似ることが習得への早道です。
 上手な人をお手本にして、スポーツなら体の動かし方や基礎体力を身に付けるためのトレーニングメニュー、絵画や書道なら筆さばきを真似る、画風をトレースしてみる、など、まずは形を真似ることがいち早く上達するためのコツだと思います。

 ビジネスにおいてもそれが当てはまります。仕事ができる人のやり方をまずはそのまま真似てみることで、できる人に近づけます。ビジネスの場合、真似ることはスポーツや芸術以上に、より早く結果に繋がるかと思います。大工や料理人など技能を必要とする職業なら真似ても習得に時間がかかるかと思いますが、整理整頓や書類作成、会計処理など、真似るだけで同じ結果になることは、

    できる人を真似る = できる

になります。
 このような仕事などは特に、

    まずは考えない・即真似・即実行

です。
 それにより、早く結果が出せ時間対効果抜群です。どんどん次のステップに進むことができます。やっていれば、その内できるやり方の原理は分かってくるかと思います。畳の上の水練のように、どんなに考えていてもやってみなければ分からないことは多いです。やってみることで、その先が見えたり自分なりの工夫ポイントが閃く場合がありますが、やってみたからこそ気づけることが多いというのが私の実感です。

 会社単位では、業績を上げている他社のやり方を真似てみるのも効果的だと考えます。その会社のコアの部分は、設備やノウハウの蓄積などの条件により真似しようにもなかなか真似できない場合もあるかもしれませんが、もしかしたら「従業員の皆さんがキチンと笑顔で挨拶をする」「整理整頓を会社全体で心掛けている」など、継続することは多少難儀ではありますが、基本的なことの積み重ねが好業績に影響しているのかもしれません。学ぶのに会社見学は有効ですが、その会社のホームページや記事などからも気づけることがあるかと思います。「これ、いいかも」というアイデアに触れられたならば即真似・即実行が効果的です。

 ただ、一方でなかなか真似しづらいこともあります。スポーツであれば重心の置き方や微妙な体の動き、どの筋肉を重点的に使うか、など一見分かりにくい要素です。そして、おそらく更に分かりにくい要素が心の動きかと思います。例えば、真剣勝負の渦中でいかに緊張感にとらわれず勝利することができたか、危機的状況においていかに冷静に判断を下すことができたか、などです。それは、普段のトレーニングの効果もあるのかもしれませんが、心の状態をいかに統御するか、ということも極めて重要かと思います。金メダル候補の選手が本番で力を発揮できずに終わるケースでは、過度の緊張や気負いなど心の状態がマイナスに作用した場合が多いのではないでしょうか。精神の鍛練などにおいては、形が無いだけに明確な方法論が重要だと感じています。そうでなければ、本来とは道筋のそれた方向に向かいかねません。見て真似るのが難しい場合は、結果を出している方に方法をなるべく詳細に聴いた方が良いでしょう。

 また、緊張状態のことだけではなく、普段の仕事においてもできる人の考え方や気持ちの持ち方について学ぶのは効果的かと思います。行動は、その方の思想・気持ちが表現されたことと捉えることができます。「間違いを少なくする。もしも間違えたら即理由と対応策を考え次に生かす」という考え方を持っている方であれば、キチンとした仕事ぶりが表に現れるのではないでしょうか。仕事ができる人に心理面について伺い、真似てみるのも効果的かと考えます。

 ただ、繰り返しになりますが、見てすぐ真似して取り入れられることは、サッと真似て実行がゴールへの最短ルートです。