対象:情報共有の仕組みを作りたい方 
効果:情報提供に対する評価制度の作り方について理解できます。

 今回も、情報共有の仕組みを作るための方法についてです。
 評価制度について考えたいと思います。

 せっかく情報共有の仕組みを作ったとしても、情報提供に対する恩恵がなければ、率先してやろうという気持ちがなかなか起こらないのではないでしょうか。職員の皆さんに情報共有に積極的になってもらうためには、情報の提供に対し明確に評価することが効果的だと考えます。
 そこで、どの様な評価制度を作成し、どう運営していけば良いでしょうか。
 基準として、
   ・情報の提供数
   ・情報の貢献度
が考えられます。

 「情報の提供数」ですが、提供し共有された情報数に応じて評価していきます。影響度が少なくても何らかの貢献をもたらす情報であればカウントに含めます。ここで評価される要素は、情報提供に対する「意欲・積極性」です。

 「情報の貢献度」は、会社経営にもたらされる貢献度合です。カテゴリーは、前々回お話しした「成功の近道、失敗回避、労力・時間節約、ピンと閃く切っ掛け、会社の成長発展、資金増加、協力体制強化、能力アップ、士気向上」などです。ここで意識しなければならない点は、「お金や売上の直接的な増加額」に偏りすぎないことです。この要素は他の要素と比べ分かりやすいので重視されがちになるかと思いますが、そうなると「お金や売上以外はあんまり評価されない」と認識されてしまい、お金や売上増加以外の情報は積極的に提供されなくなってしまいます。よって、多面的な価値判断で情報を評価する基準が必要になります。
 ただ、そうは言ってもなかなか比べにくいかと思いますので、考え方として例えば「長期的・間接的にどれだけの収益を増加させるか」といった視点で換算してみるのはいかがでしょうか。「成功の近道」は短期的に売上増加を実現する可能性がありますが、「失敗回避」は失敗による損失費用を抑えることで収益向上に貢献するかもしれません。「労力・時間節約」は残業削減などにより人件費を削減しますし、「能力アップ」や「士気向上」は会社の成長発展に貢献し間接的に収益性を高めます。
 この様に考えても正確な金額の換算は困難であり、どうしても評価者によってバラツキは発生するかと思いますが、なるべく公平に判定するよう取り組んでみられてはいかがかと思います。

 あと、評価によってもたらされる恩恵は、昇進昇格や昇給、賞与に対するプラス要素です。「「○○に関する情報提供」「○個の情報提供」により会社の発展に貢献したため、○○を○○加増する」など明確に表示することで、一層情報提供に対する意欲が増加するかと思います。表彰制度などを設けてみても良いかと考えます。

 次回に続きます。