
対象:BCPを作りたい方
効果:BCPの作成手順について理解できます。
今回も、BCPをいかに作るかについてです。
「3.各班の行動明確化」についてです。
各班の行動を明確化する上で、
・班名
・担当者
・役割
・具体的行動
などを定めます。
「班名」ですが、一見して何をするか予想できるようネーミングします。前回、病院を例にお話ししましたが、全体の指揮なら災害対策本部、患者様を治療するなら医療班といった具合です。
「担当者」は、その役割を果たせる方を任命すると前回お話しました。医療班なら医師・看護師、介護班なら介護職員・看護補助者です。各班の班長は、医療班なら医師や看護師長など役職者がその任に当たるのが自然な流れかと思います。ただ、災害発生時は一刻を争うので、テキパキ指示を出せる方が相応しいと考えます。ですので、例えば災害対策本部のトップは、病院なら院長、一般企業なら社長が担当することになるかと思いますが、そのような対応が苦手な方ならば、院長や社長はトップでありつつ実質的な指揮は事務長や役員の方などに任せるのが妥当な場合もあると考えます。
「役割」では、何をやる班かを明示します。災害発生時は大混乱になるかと思いますが、その様な状況下ではゆっくり災害マニュアルなど読んではいられません。
よって、災害マニュアルの内容は、
・一見して分かる
・分かりやすい
・なるべく短い文言で表現
・具体的
・見てすぐに行動に移せる
・誰でも同じ行動が取れる
・項目はなるべく少なく
などを意識して作成する必要があります。
例えば、病院の災害対策本部の場合、
・施設全体の指揮
・目標達成のための指示
・各班の調整
・外部関係者との調整
・災害対策全般の責任
などです。
そして、「具体的行動」は、
・現場に駆け付ける
・自分自身の安全を確保する
・避難場所を決める(院内か院外か、など)
・災害対策災害対策本部を作る
・組織を作る(班編制)
・職員に呼びかける
・情報を把握する
・意志決定する
などが考えられます。
ここまでお話しした内容を一覧表にすると以下のようになります。
班 名:災害対策本部
担当者:理事長・院長・副院長・医師・事務長
役 割:
・施設全体の指揮
・目標達成のための指示
・各班の調整
・外部関係者との調整
・災害対策全般の責任
具体的行動:
・現場に駆け付ける
・自分自身の安全を確保する
・避難場所を決める(院内か院外か、など)
・災害対策災害対策本部を作る
・組織を作る(班編制)
・職員に呼びかける
・情報を把握する
・意志決定する
次回は、「4.必要物資リスト化」についでです。