
これまでVBAにより作成したシステムについてです。
今回は、「会計伝票作成システム」に関してです。
□会計伝票作成システム
会計データを基に会計伝票を印刷するシステムです。10分程で300枚以上の伝票を作成します。また、会計ソフトにエクセルデータを自動入力する機能も有しています(会計ソフトにエクセルデータを読み込む機能が搭載されている場合)。
〈導入の経緯〉
それまで会計処理は、
・通帳・給与明細・売上台帳等から手書きで伝票を作成
・作成した伝票を会計ソフトに入力
という流れで行っていました。
それにより、
・伝票を作成するのに毎月数日を要した
・会計ソフトへの入力にも多くの時間が必要
・長時間の入力作業が心身に負担
などの状態が継続していました。
締め日付近は遅くまで残業をしなければ仕事が終わらず、年度初めには普段のルーチンワークに決算処理がプラスされ、業務量の多さに体調を崩すこともありました。
また、他の作業も含めデータ処理作業で月の大半が経過してしまい、なかなか新しいことにチャレンジすることができず、日々の業務にやりがいが感じられませんでした。
そこで、この状況を打開するため会計伝票作成システムに着手しました。
作成するに当たり、
・既存の伝票をいかにデジタル化するか
・用紙に無駄なく印刷するには
・なるべく並び替えず伝票を作成できないか
・市販の会計ソフトにエクセルによるデータを格納できないか
・作業を極力少なくする仕組みとは
などを課題としました。
このシステムにより、データ入力作業が削減され、手書き作業はほとんど無くなり、月毎に5日程度の作業時間を減らすことができました。その結果、会計処理による残業を無くすことができ、決算期においても無理なく業務をこなせるまでになりました。

会計のデータベースです。このデータを基に会計伝票を作成します(取引先名等仮名)。
プログラムを実行すると連続印刷が始まり、
このようなA4で3枚分の伝票ができます。

3枚に切って重ねると伝票が完成します。

下記の画面をクリックすると、
会計伝票を印刷する様子を確認できます(取引先名等仮名)。
この動画の処理を10分程度繰り返すことで300枚以上の伝票を
作成します。
(画面右下の「フルスクリーン」ボタンをクリックした後、
画面をクリックすると大きな画面で確認できます)