対象:プログラミングを通じて得られる能力について知りたい方 
効果:プログラミングがもたらす能力面での副産物について知ることができます。

 前回は、プログラミングによって磨かれる能力に関し、発想力について考えました。プログラミングによるシステム開発に着手することで、「考え→発想する」という工程を繰り返し、発想力を鍛えることが出来ますが、発想には潜在意識が深く関わっています。今回も、更に考えを進めていきたいと思います。

 他に潜在意識にはどのような特徴があるかについて整理してみます。

〈潜在意識はマルチタスク〉
 顕在意識は直列処理(シングルタスク)で作業を一つずつ順番に処理していきますが、潜在意識は並列処理(マルチタスク)で複数の作業を同時に処理することができます。同じ時間の中で顕在意識が行えることは限られますが、それに比べ潜在意識は遙かに多くのことを実行することができます。潜在意識は、前回お話ししたように内臓などの生理活動を維持し続けている一方で、歩くときの複雑な手足の動きなども自然とできるよう管理しています。

〈潜在意識は感覚処理〉
 顕在意識は左脳、潜在意識は右脳により管理されています。左脳は論理的な作業、右脳は感覚的な作業を行っていますが、担当する役割からも処理速度に大きな差が出ます。左脳が行うのは論理的な処理ですが、それは言語や数字などに基づいています。一つの言葉について考えながら同時に他の言葉について考えることはできません。ゆえに、左脳の活動はシングルタスクにならざるを得ず、処理速度は遅くなってしまいます。一方で、右脳の感覚処理はイメージや体感を処理していますが、これらは同時処理が可能です。例えば、海を眺めたとき、波の動きや音、天候、風の感覚などを同時に感じられます。この様に、潜在意識はマルチタスクが可能で、一時に多くの物事を処理できます。

〈潜在意識は自動操縦〉
 顕在意識は意識しなければ活動しませんが、潜在意識は意識しなくても活動します。潜在意識による内臓を機能させる活動は、生まれてから死ぬまで自動的に継続されます。人の性格も潜在意識により表現されています。私たちは何かを言われて笑ったり怒ったりしますが、この反応も半ば反射的です。特に意識しなければならない場合などを除けば、「こう言われたらどう反応するか」などと考えながら生活していることはあまりないかと思います。

 以上のような潜在意識の働きを踏まえ、次回は、発想力向上にどう結びつけていくか考えたいと思います。