対象:プログラミングを通じて得られる能力について知りたい方 
効果:プログラミングがもたらす能力面での副産物について知ることができます。

 前回は、プログラミングによって磨かれる能力に関し、発想力について考えました。引き続き、発想に深く関わる潜在意識について考えを進めていきたいと思います。今回は、プログラミングに取り組むことで、発想力を高める潜在意識にどう働きかけられるかについて考えたいと思います。

 これまで、潜在意識への働きかけにより発想を得る流れとして、
   ・課題に対する十分な知識
   ・課題に対する深い考察
といった条件を基に、潜在意識の特徴である
   ・マルチタスク
   ・感覚処理
   ・自動操縦
機能を生かすとお話しました。

 では、この流れにプログラミングの取り組みを当てはめてみます。

〈十分な知識〉
 プログラミングの基礎を知らないと新たな発想は生まれません。仮に何か閃いたとしても基礎力という受け皿が無いので、その発想は形を得て表現されることなく消えてしまいます。まず、プログラミングに関する基礎能力を得ることが第一歩です。

〈深い考察〉
 解決したい課題に取り組むことで、新たな発想が生まれます。「このままでは残業が無くならない。この非効率な作業をいかに早く処理できるようにするか」など問題意識を持って考察することで、閃きを得る切っ掛けになります。

 その上で、潜在意識に働きかけます。潜在意識を有効に活用するコツは、以前お話した「考えて手放す」ことです。課題について考察し続けトイレに行って考えるのをやめた時にフッと閃く流れをプログラミング活動に応用します。「どんなシステムを作るか。プログラムの構造は?あのエラーはどんなカラクリにより解決されるか」などひとしきり考えた後、トイレに行く、寝て起きるなどの気分転換により課題について考えていない状態にチェンジします。考えを手放すことで顕在意識が活動を停止し潜在意識が活性化します。潜在意識では、〈潜在意識の感覚処理〉によりプログラムによってデータがどう変化するかをイメージでトレースすることが考えられます。また、顕在意識では認識されない、これまで蓄積されてきたプログラミング経験の記憶を検索することも行われるのではないでしょうか。そして、その一連の活動は〈潜在意識の自動操縦〉機能により、特に意識していなくても自動検索され、〈潜在意識のマルチタスク〉により同時進行で処理されます。その結果、「あっ閃いた」という現象が起こるわけです。私自身、こうした流れの中で、何度もプログラミングのアイデアを思いつくことができました。

 以上のように、プログラミングに取り組む上で、潜在意識の活用により新たな発想を得ることができます。また、そのような潜在意識とのやり取りにより、発想力を高めるスキルも向上するように感じます。
 次回は、プログラミングを通じて得られる能力について、問題解決力について考えたいと思います。