対象:プログラミングを通じて得られる能力について知りたい方 
効果:プログラミングがもたらす能力面での副産物について知ることができます。

 前回は、プログラミングによって磨かれる能力に関し、問題解決力について「思考すること」をテーマにお話ししました。今回は、「実行すること」をテーマに考えてみます。

【実行すること】
 どんなに素晴らしい問題解決案を見いだしたとしても、実行しなければ意味がありません。
 ソニーの創始者の一人である井深大氏の、
  「アイデアが重要なのではない。
   一つのアイデアをどうやって、具体的にしていくかが重要だ」
といった名言がありますが、時代をリードした実践者からの、行動することの大切さを伝える言葉です。

 アイデアを実行に移していく条件として、
   ・ミッション
   ・動機付け
   ・根気
   ・コミュニケーション
   ・時間
などが考えられます。

〈ミッション〉
 ミッション・使命は大きな原動力になります。自分がシステムを作成することで、
   ・自分や他の職員の残業を減らせる
   ・職員の健康を守れる
   ・売上が増加する
   ・費用が減らせる
   ・会社や社会の発展に貢献できる
などのことが実現するならば、大きなやりがいに繋がります。

〈動機付け〉
 システム作成により評価・報酬が向上すれば、やる気が上がります。また、上述したミッションがあることも動機付けに繋がります。

〈根気〉
 基本的に、事が大きければ大きいほど長期的な作業量と時間が必要です。そこで試されるのが根気の有無です。
 根気は、
   ・継続的にやり続けられる気質
   ・対象業務が楽しい・興味深いか
   ・ミッション、動機付け
などの条件により成立すると考えます。
 一つのことをやり続けられる性格は、継続的な研鑽練磨や特定の活動の積み重ねを可能にし、やがて大事を成せる資質を有しています。しかも、対象業務が楽しければめきめきと力をつけていけます。それにプラスして、活動内容に気持ちをゆすぶるミッション・動機付けがあると、更にエンジンに火が付くのではないでしょうか。
 また、「自分はあんまり物事が続かないし…」と思っている方でも、実は楽しい・興味深いと思うことにまだ巡り合っていないだけかもしれません。色々なことに積極的にチャレンジしていれば、やがて根気よく継続できる何かに出会える可能性があります。

〈コミュニケーション〉
 前回でもお話ししましたが、コミュニケーションが上手くいくことで効率化の対象業務の担当者が、何をどうして欲しいか明確になり実行段階にスムーズに移行できます。また、開発の途中での修正や追加事項にも迅速に対応できるため、テンポ良く作業が進みます。

〈時間〉
 開発を進めていくには時間が掛かります。そのための時間をどう確保するかも重要な課題です。また、時間が無いと思っていても、一日の活動を振り返ってみると意外と有効に時間を活用していない時があるかもしれません。細切れ時間でも蓄積していけば大きくなります。一日では30分しか時間を確保できなくても一カ月で15時間、年間では180時間になります。それだけの時間があれば、かなり多くのことに取り組めるかと思います。

 ここで取り上げたことはプログラミング活動に限ったことではありませんが、良いアイデアを発見されたなら是非実行に移し、自分や周囲、社会などに貢献して頂ければと思います。