対象:実際に効果がある働き方改革を推進したい方 
効果:成功者の経験を働き方改革にどう生かすかが理解できます。

 近年、働き方改革がクローズアップされていますが、現在だけではなく古くから働き方の見直しや工夫は行われてきました。これから、過去から現在に至るまでの働き方改革やそれに関連したことについて、事例を交えながら考えていきたいと思います。

 今回は、「道は開ける」D・カーネギー著 の内容についてです。「道は開ける」はビジネスマン・労働者・政治家・軍人・学者などの様々な悩みの克服事例について集められた名著です。世界的なロングセラーで、邦訳だけでも300万部以上が販売されています。
 扱われている悩みの中には、疲労を題材としたものも多く取り上げられており、働き方の改善が功を奏した事例を随所で見ることができます。その中の、〈疲労と悩みを予防する習慣〉についてお話します。

・当面の問題にある書類以外は全部机上から片付けよう。
 有名な精神分析医のウィリアム・サドラー博士は、机上の整理や決断をすぐに下すことを伝えたことで、ある大会社の重役の精神衰弱を防止しました。重役は緊張のあまり神経を高ぶらせ悩んでいたのですが、それは未処理の書類が山積していながらもはかどらないことが原因でした。ですが、サドラー博士の、机の引き出しには必要な物以外何も入っていないことや、物事に即座に決断する様子を目の当たりにし、精神衰弱の状態を脱する方法に思い当たりました。報告書や書類は処分し、すぐに決断するワーキングスタイルに改めたわけです。それから、緊張したり悩んだりすることは無くなり、完全に回復してしまいました。

〈私見〉
 これは、働き方改革が心身に好影響を及ぼした事例です。確かに、自分の机上に書類が散らばっている場合、見るだけで嫌な気持ちになります。この状態を早く終わらせ、必要最低限の物品だけが整然と並べられている机上にしたくなります。
 悩みは迷っている心理状態から引き起こされるのもうなずけます。自分がすべきことを決めると気持ちがスッキリします。
 また、机上に物が少ないことで広いスペースを活用でき、即断即決を心掛けることでテンポが上がったことで、重役の方の業務スピードは以前と比べ各段に早くなったことでしょう。働き方改革の重要課題である作業時間短縮にも効果があったかと思います。