対象:実際に効果がある働き方改革を推進したい方 
効果:成功者の経験を働き方改革にどう生かすかが理解できます。

 前回、「道は開ける」D・カーネギー著の内容から、成功者の経験を働き方改革にどう生かすかについてお話しました。今回も〈疲労と悩みを予防する習慣〉についてです。

・重要性に応じて物事を処理すること。
 一文無しの状態から12年間でペプソデント歯磨きの社長になったチャールズ・ラックマンは、成功のための貴重な能力として、考える能力と、重要性に応じて物事を処理する能力を挙げました。彼は朝5時に起きて、一日の中で重要性に応じて物事を処理する計画を立てました。アメリカで大成した保険外交員のフランク・ベドガーは、前の晩に翌日獲得すべき保険の目標額を決めました。ジョージ・バーナード・ショーは文学や教育、政治など多様な功績を残した才人ですが、長い下積みの中でも作家として成功する目標を実現するため、必ず5ページ書くという日課を守り続けました。

〈私見〉
 上記の習慣は、大事を成す上での必要条件だと思います。目標を定め、そのために重要性に応じてアクションプランを立て、一歩一歩進んでいくのがゴールに到達する近道です。ただ、重要性の判断が難しい場合、誤った活動を継続してしまうかもしれません。そうならないようにするためには、正しい計画を立てられるよう考える能力が必要です。考える能力を高めるコツは、関心事など様々な疑問について意識的に考え続けることです。考えることは疲労を伴う活動ではありますが、その様に習慣化することは、目標達成のためのより有効な活動内容を導き出すことに繋がります。そうした視点でとらえるなら、考える能力と、重要性に応じて物事を処理する能力は、働き方改革においても重視すべき能力であると言えます。これまで、どうしても残業しなければ仕事が終わらなかった環境において残業を無くすという目標を達成するためには、重要性に応じて仕事を選択しなければなりません。重要ではないと判断した仕事は切り捨て、重要度の高い仕事に集中することで残業しない環境を作れるかもしれません。