対象:BCPにおける情報収集の方向性を理解したい方 
効果:災害時においてどの様な情報を収集するべきか理解できます。

 今回も、BCPにおける情報の重要性についてです。
 BCPにおける情報を収集するため事前に準備しておく要素として、前回に続き「防災用品」により〈安全を守る〉身体を守ることについて考えます。顔を守る装備としてマスクに関してです。
 災害時におけるマスクの役割は、生命維持を脅かす物質を鼻や口から入ってこないようにすることです。
 物質は、
  ・ガス
  ・塵
に大別され、一般的に、
  ・有毒なガスは急速に生命を脅かす
  ・有毒な塵は徐々に人体をむしばむ
性質があります。

〈ガス〉
 ガスですが、有毒な物の一つとして一酸化炭素(CO)があります。一酸化炭素は物質の燃焼が不完全な場合に発生します(完全燃焼の場合は二酸化炭素(CO2)が発生)。血中に含まれるヘモグロビンは酸素を体内に運ぶ役割なのですが、一酸化炭素はより強くヘモグロビンと結びつくため、体内に酸素を運ぶことが困難になり生命を脅かします。一酸化炭素の濃度が高いと酸素の欠乏により意識を失います。無味無臭なので一酸化炭素が充満していても気づきにくい性質があります。
 発生する原因は、
  ・火災
  ・自動車:エンジンの故障や雪が排気口を塞ぐことによる排ガスの逆流
  ・室内:密閉度合いの高い室内での暖房器具による燃焼
  ・浴室・室内:ガス湯沸かし器による不完全燃焼
などです。
 一酸化炭素については「危険物取扱者合格ガイド」のページに詳しく掲載されていますので、ご参照下さい。
  ・一酸化炭素中毒の恐怖とは? 火災で発生するばかりではありません。

 火災時に建物から脱出する際、煙で視界が利かないときは、床や壁に手を当て這うように避難します。一酸化炭素の比重は空気より軽く(空気=1 一酸化炭素=0.967)、煙は部屋の上から溜まっていくので、床近くの空気の層は比較的煙が薄く空気と視界が残っているためです。煙の上昇速度は速く、毎秒3m~5mで、階段などで人が上がる速さ(約毎秒0.5m)をはるかに上回るので注意しなければなりません。
 火災時における避難方法については、「横浜市」のページに詳しく掲載されていますので、ご参照下さい。
  ・火災からの避難 横浜市

〈塵〉 
 塵は、例えば地震による建物の倒壊等で発生します。危険な物の一つにアスベストがあります。アスベスト(石綿)は、以前は建材などで使用されていましたが、除去等により飛散した塵を吸い込むことで肺がんなどの原因になります。昭和50年に使用が原則禁止されましたが、それ以前の建物には使われており、倒壊すればアスベストが飛散します。
 アスベストについては、「厚生労働省」のページに詳しく掲載されていますので、ご参照下さい。
  ・アスベスト(石綿)に関するQ&A
 また、様々な粉塵については、「ウィキペディア(Wikipedia)」などのページに詳しく掲載されていますので、ご参照下さい。
  ・粉塵
 次回に続きます。