対象:災害時、避難に役立つ装備を知りたい方  
効果:避難に役立つ装備を体の部位ごとに理解できます。

 今回も、災害時、避難に役立つ装備についてです。
 足を守る装備として靴・上履き・スリッパについてです。災害時に避難するためには、足元を守る必要があります。

〈室内〉
 まずは、室内についてです。地震や台風などの災害が発生した場合、室内では、ガラス・瀬戸物など割れて飛散した物、落下物、転倒した家具などにより移動しづらい状況になります。実際の震災においても、多くの方がこれらの破損物等により負傷されました。
 そこで、スリッパ・上履きを室内の身近なところに置いておくと安心です。飛散・落下物が散乱している状況下において、裸足だとケガしやすく、恐る恐る移動することから速度も遅くなってしまいますが、スリッパ・上履きがあると、足が守られ、より素早く避難することができます。
 ただ、スリッパでも通常の物だと破れてしまう可能性があります。そこで、靴底に鉄板が入っている・つま先の保護が強化されている防災スリッパがより安全です。

〈防災スリッパを選ぶ基準〉
 選ぶ基準として、
  ・鋭利な物を踏み抜かない
  ・頑丈な材質
  ・脱げにくい
  ・滑りにくい
  ・防水性
などがあります。

・耐踏抜き性
 鋭利な物を踏み抜かない基準として、耐踏み抜き性があります。耐踏抜き性とは、クギなど鋭利なものが表底を貫通し、足裏へのケガを防ぐ性能です。日本産業規格(JIS T8101)で、1,100N以上のクギの力に耐えることを求められています。
 中板の材料は、飛散したガラスや鋭利物を踏んでしまってもスリッパが破れケガしないよう、
  ・鉄板入りの物(強度が高いが重く、少し動きにくい)
  ・軽量鉄板入りの物(鉄板入りの物より軽量で動きやすい)
  ・プラスチック製の物(強度は落ちるが、鉄板の物より動きやすい)
などの物を選択します。

・頑丈な材質
 材質が頑丈であれば、
  ・破れにくく瓦礫や落下物からの防御力も高まる。
  ・スリッパが破れ中板の鉄板等がむき出しになりにくく、それによるケガを防げる。
などの利点があります。

・脱げにくい
 普通のスリッパと同様、暗闇でも簡単に履ける物が使いやすいですが脱げやすいです。足をすっぽり覆うような物やベルトで固定できる物などであれば、やむなく靴に履き替えられない場合でもそのまま外に避難することが可能かと思います。あと、足のサイズに合っていることも大切です。

〈防災スリッパの製品〉
 防災スリッパには以下のような製品があります。

umbarnet 防災スリッパ 折りたたみ SS-8307
 折り畳めてコンパクトに収まり、かつ軽量であり持ち運びに便利です。また、素材がPUレザーで水濡れに強く、汚れなども簡単に拭き取れます。かかと部分に滑り止めが付けてあり、転倒等を抑制します。履き心地良く、普段でも活用できます。

トーヨーセーフティー 防災用スリッパ No.7120DX  
 2mm厚ポリエチレン製プラスチックシート を内蔵しております。災害発生後の脱出時にガラスの破片を踏んでも足の裏をケガしないよう保護します。

アルファックス 鉄板入り防災スリッパ mamosu L・ベージュ 413110
 ガラスの破片を踏んでも安心な、レーザーカットを用いた鉄板入り防災スリッパです。簡単に履けて足にフィットします。滑りにくい素材を使用しているため、フローリングでも安心です。履き心地良く、普段でも活用できます。

〈上履き〉
 学校で履いているような上履きも、災害時の避難に有効です。防災スリッパのような、鋭利な物を踏み抜かないなどの性能に特化したものではありませんが、スリッパと同様、足が守られます。そして、スリッパ以上により素早く避難することができます。紐で靴紐を縛ることもありませんので、スポッと履いてサッと行動に移せます。ただ、瓦礫や飛散したガラスなど危険な場所を移動するときは注意が必要です。あと、スリッパと同様、足のサイズに合っていることも大切です。

 次回に続きます。