
対象:効率的に防災用品データを管理したい方
効果:防災用品にどれ位の費用が掛かるのか理解できます。
今回も、防災用品データをいかに管理するかについてです。「防災用品データをいかに管理するか(5)防災用品の費用を具体的に考えてみます1」の防災用品一覧に基づいた、防災用品に掛かる費用についてです。前回と同様の前提条件で考えます。
〈前提条件〉
前提として、
・対象は病院
・職員は400名
・出勤している職員は平均300名
・患者様は350名
・震度6強の地震が発生
・建物の一部から火災発生
・建物の一部が損壊
・天井部材の一部が落下
・スチール棚など備品の転倒
・停電(2週間停電)
・上水道停止(2週間停止)
・下水道停止(1カ月間停止)
・ガスの停止(2週間停止)
・エレベーター停止
・携帯電話・メール不通
・3日後に救援物資が届く
〔水を確保する〕
○飲料水
人が1日必要とする飲料水は3リットルと言われています。3日分なら9リットルであり、患者様350人と職員300人を合わせ650人分の水を確保すると、5,850リットルになります。かなりの量が必要ですが具体的どれ位なのか、商品の本数や価格、面積から計算してみます。
商品は、保存期間7年の長期保存水です。アマゾンでは、令和2年9月30日現在で、1本2リットル12本で3,340円(1本当たり278円)で販売されています。
〈必要本数・ケース〉
650人が3日必要な本数とケースは、
650人×1日1.5本(1本2リットル、3リットルで1.5本)=1日975本
1日975本×3日=2,925本
2,925本÷1ケース12本=244ケース
〈費用〉
650人が3日間維持する費用は、
1ケース3,340円×244ケース=814,960円
〈面積・高さ〉
6本入り一箱の外寸は、縦:26.3㎝ 横:38.5㎝ 幅:20.4㎝ です。
3ケースまで積み上げた場合、
244ケース÷3段≒1段あたりのケースの個数82ケース
横面で8ケース、幅面で10ケース並べた場合(80ケース)、
横面:38.5㎝×8ケース=308㎝=3.08 m
幅面:20.4㎝×10ケース=204㎝=2.04 m
面積:横面308㎝×幅面204㎝=62,832 cm2≒6.3 m2
に、残り2ケースの横面、縦面
横面:38.5㎝×2ケース=77㎝=0.77 m
幅面:20.4㎝×2ケース=40.8㎝=0.408 m
面積:横面77㎝×幅面40.8㎝=3,141.6 cm2=0.3 m2
を足した面積になります。

高さは、
縦:26.3㎝×3段=78.9㎝≒0.8 m2
です。
次回に続きます。